補聴器を購入し、装用したからといって、すぐに昔のように聴こえが蘇る、という訳ではありません。
先に述べたように、音を音として認識するのは、あくまで脳だからです。
しかし、補聴器を装用し耳に音を入れることにより、その音がどんな音なのか次第にわかるようになるでしょう。
そうなるためには、毎日適切な訓練や練習により、補聴器の聴こえに慣れることが大切です。
仮に、すぐには馴染めなくても、簡単にあきらめたりせず、お店の方に装用の指導を受けながら、 忍耐強く毎日規則正しい練習をする事が、よい結果をもたらす事になります。 廻り道に見えてもそれが近道です。
『装用練習の方法』を見ながら、補聴器の聴こえに慣れる練習をしましょう。
最初からうるさい環境だといろんな音が入ってきて、うるさく感じてしまいます。最初は1時間くらいでやめましょう。
補聴器を装用すると、自分の声が少し違って聴こえます。それに慣れるようにしましょう。
相手には、ゆっくりはっきり、話してもらいましょう。相手の口や手振り、身振りもよく見ましょう。
どの人が話しているのか、注意して聴いて下さい。
機械音であるため、これらの音は本来聴きづらいのですが、いつもより、小さめの音で聴いてみましょう。
音量は少し小さめにして聴いてみましょう。